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「クラブ・ジャズ喫茶[モア]」Vol. 77 Side: Groovy – VISUAL SESSION × VINYL SESSION
2017/02/10 @ 21:00 - 05:00
「クラブ・ジャズ喫茶[モア]」Vol. 77
Side: Groovy – VISUAL SESSION × VINYL SESSION
2017.2.10 FRI
@NOON (Umeda, Osaka)
9 pm – 5 am
Charge: 1000yen + 1drink
■Live Painting:
TOMO
■Guest DJ:
OPAL7
DJ Dolly
KOICHI SANO (MOSANORE)
■Shop:
もりもり
■Resident DJ:
DAISUKE MATSUMOTO (MORE PROJECT)
SHINJI OKANO (digmeout ART&DINER / RAPPORTIA)
SHIGEMA
YOHEI OKAMOTO (Nuovo Classico / John Doe)
■VJ:
MICHI (D.I.F)
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互いに照応する、
舞台上での巨大な透過スクリーンへのペインティングと、
壁面に設置されたスクリーンへのアナログ回路でのVJによる…
VISUAL SESSION。
それらと感応しながら
音楽によってイメージを先導する、
DJ陣によるレコード・オンリーの交歓=ポリフォニー…
VINYL SESSION。
そして
これらの渾然がもたらす、
アトモスフィアが形象化しゆくひととき…
“VISUAL SESSION × VINYL SESSION”を
ぜひ体感ください♩
ところで、絵画と音楽については、トーン(音/色調)やモチーフ(導調/題材)、モデラー(成形)/モデュラー(変調)など、言葉において、その密接な関係性を示しています。現代では、両者は、ジャケット+盤という形態で、所謂レコードやCDとして融合したり、さらに近年では、本イベント=「クラブ・ジャズ喫茶[モア]」VINYL SESSIONの拠点となっている、NOONのようなナイト・クラブでDJ+ライブ・ペインティングとして打ち出されています。
今回の VISUAL SESSION × VINYL SESSION も、大別すれば、その部類に入るかもしれません。しかし、ひとつのダンスフロア内にスクリーンを並置し、それらがコンセプチュアルに交わったうえで音楽と対面する/させるという試みは…音+絵といった、単なる足し算のような因襲に縛られたコンテンツとは一線を画した企画であり、新たな次元での融合に昇華するでしょう。
ただし、気構えは無用であります。なぜなら、今宵、登場する作家・TOMOによるペインティングは、日常をトリミングし、そのうちに芸術的要素を見出すという技法によって進行するもので、すなわち、プロセスは極めて知的でありながら、その発端は卑近な感覚に満ちているからです。
それにしても、この非自然主義者が、なぜ、我々のような不器用人間=ナチュラリストのブッキングを快諾したのでしょうか。それは、我々の選曲が、レコードのみによる行為であるからでしょう。彼の技法によるモノトーンな表現が、2曲以上をミックスしない/できないVINYL SESSIONに酷似しているのです。
このように、アングルを変換すると、アンチ・ナチュラリスト × ナチュラリストとも言えるVISUAL SESSION × VINYL SESSION。リアリズムとアイデアリズムが交錯したアートの完成にご期待ください。
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